環境保全

三菱ケミカル株式会社

基本方針と重点施策

三菱ケミカルは、地球環境への貢献を目的として、温室効果ガス排出量の削減、省資源・省エネルギーの推進、大気や水・土壌などの汚染の防止、廃棄物の発生抑制・再使用・再資源化の推進、自然環境・生態系の保全活動とそれに資する技術開発の推進、環境に優しい製品の開発・製造などに積極的に取り組み、事業活動のすべての過程において環境負荷の低減に努めています。
また、法令遵守のための環境法令教育や環境監査、法改正情報や最新情報の共有を目的とした三菱ケミカルとそのグループ会社の環境担当者が集まる連絡会を年2回実施しています。

■ 環境リスク低減
環境管理の仕組みを構築し、環境リスクの特定、リスク低減に取り組みます。定期的に環境法令教育、環境監査を実施し環境管理レベルの維持向上に努めます。
■ 環境負荷低減
温室効果ガス排出量の削減、省資源・省エネルギーの推進、環境負荷物質・廃棄物の排出量削減などの環境負荷低減を推進します。
■ 地域社会との共生
地域とのコミュニケーションを通して三菱ケミカルの環境保全への取り組みを発信し、地域社会との共生に努めます。

気候変動への対応

三菱ケミカルは、三菱ケミカルグループ社(MCG社)の環境負荷削減目標「温室効果ガス(GHG)排出量を2030年度に29%削減(2019年度比)、2050年に実質ゼロとするカーボンニュートラル(CN)達成をめざす」という目標をもとに、温室効果ガスの削減活動に取り組んでいます。

TOPICS:広島事業所 バイオマス燃料によるGHG(CO2)削減の取り組み

三菱ケミカル広島事業所の自家発電設備は、石炭焚きボイラーで電気・蒸気を製造し供給しています。ボイラーのCO2排出量は事業所排出量の約9割を占めており環境負荷が大きかったため、負荷を低減すべく2008年からCO2削減に寄与する木くずを利用したバイオマス燃料の混合燃焼に取り組んできました。今後、さらに混焼率を上げCO2削減効果の向上をめざします。
CO2削減と燃料コストのバランスを取りながら、環境に配慮した技術でKAITEKIの実現に貢献できるよう一致団結して取り組んでいます。

広島事業所 バイオマスボイラー
広島事業所 バイオマスボイラー

ライフサイクルアセスメントの取り組み

ライフサイクルアセスメントとは、ある製品・サービスのライフサイクル全体(資源採取-原料生産-製品生産-流通・消費-廃棄・リサイクル)または、これらの特定段階における環境負荷を定量的に評価する手法です。三菱ケミカルは、製品・サービスのライフサイクル全体の環境負荷を評価することで、環境により配慮した製品・サービスを開発し、社会に提供できるように取り組んでいます。

大気、水質、土壌の汚染防止

三菱ケミカルは、多種多様な化学物質を取り扱っていることから、排ガス・排水処理設備の導入・改善による有害大気汚染物質の排出量削減や、公共水域への汚染物質の排出量削減に、継続的に取り組んでいます。
大気、水質への環境負荷物質(NOX、SOX、ばいじん、COD)の排出量は、低減もしくは維持しています。PRTR*1法対象物質、VOC*2についても低減傾向にあります。

  • *1PRTR(Pollutant Release and Transfer Register):化学物質排出移動量届出制度。有害性のある化学物質がどのような発⽣源から、どれくらい環境中に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の外に運び出されたかというデータを把握、集計し、公表する仕組み。
  • *2VOC(Volatile Organic Compounds):揮発性有機化合物。代表的な物質としてトルエン、キシレンなどがある。これらは光化学オキシダント(光化学スモッグ)の原因物質の一つとして、2006年の改正⼤気汚染防⽌法で規制対象となった。

TOPICS:滋賀事業所 環境保全の取り組み

三菱ケミカル滋賀事業所では、原料として樹脂ペレットを多く取り扱いますが、雨水排水路の各所にペレット流出防止網を設置するなど公共河川への漏出防止対策を実施しています。
さらに長浜市と「美しい長浜をつくる会」が主催する「びわ湖・余呉湖一斉清掃」へ滋賀事業所からも毎年参加し、地域の環境保全に努めています。今後も美しい地域の自然を守るため、環境に配慮した取り組みを進めます。

びわ湖・余呉湖一斉清掃
びわ湖・余呉湖一斉清掃

廃棄物削減・リサイクル

三菱ケミカルは、廃棄物の3R(リデュース、リユース、リサイクル)活動を推進し、廃棄物の削減に取り組んでいます。今後も廃棄物の分別管理徹底や処理先との連携強化によるリサイクル率向上に取り組んでいきます。

生物多様性の保全

三菱ケミカルは「三菱ケミカルグループ生物多様性保全の方針ダウンロード」に基づき、生物多様性の保全につながる地球環境への貢献活動を継続的に実施しています。この活動では、環境リスクおよび環境負荷の低減により事業活動に伴う生物多様性への影響を低減するとともに、近隣地域および海岸周辺の清掃、事業所の緑地保全による自然環境保護などにも取り組んでいます。

環境会計

三菱ケミカルは、環境省のガイドラインに基づいた環境会計に取り組み、環境負荷削減や環境保全の費用と効果を把握しています。

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