社長メッセージ

素材の力で顧客を感動させる
グリーン・スペシャリティ企業へ
代表執行役社長
筑本 学
Purposeと2035年のありたい姿
私たち三菱ケミカルグループのPurposeは、革新的なソリューションで、人、社会、そして地球の心地よさが続いていくKAITEKIの実現をリードしていくことです。
2024年11月に経営方針「KAITEKI Vision 35(以下KV35)」と「中期経営計画2029」を公表しました。中長期的な視点で進むべき方向性を明確にし、PurposeであるKAITEKIの実現と企業の持続的成長の両立を打ち出しました。2035年のありたい姿として「社会課題に最適なソリューションを提供し続け、素材の力で顧客を感動させるグリーン・スペシャリティ企業」を掲げています。
5つの注力事業領域と成長の実現
私たちを取り巻く環境は、急速に変化し、社会はますます複雑化しています。化学事業を営む当社グループにとって、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーへの対応は、持続可能な社会の実現に向けて不可避の課題です。こうした重要な社会課題を踏まえ、KV35では、これまで培ってきた資産やノウハウを活用できる5つの注力事業領域を特定しました。

高機能材料へのシフトを加速するとともに、グリーン・ケミカルへの変革に挑戦し、化学産業のグリーン化をグローバルにリードする存在をめざします。グリーン・ケミカルの安定供給基盤の確立は、当社グループ内で川下に位置する高機能材料のグリーン化にも直結する極めて重要な取り組みです。一方、成長ドライバーであるスペシャリティマテリアルズについては、当社の強みを発揮できる分野に優先的にリソースを集中し、収益力の強化と事業拡大を図っていきます。
キーワードは「つなぐ」
KV35の実現に向けて、私たちが大切にしているキーワードは「つなぐ」です。組織や領域を超えて技術や知見を共有し、多様な視点を活かすことで、新たな発想をもたらし、イノベーションを加速させていきます。私が従業員に伝えているのは、オーナーシップをもって行動すること。従業員一人ひとりが自らの強みを発揮しながらチームとして協力しあうことで、当社グループならではの新たな価値を提供できると考えています。また、複雑化する社会課題やお客さまからの多様なニーズに迅速に応えていくためには、社外とのつながりも欠かせません。産学連携によるオープンイノベーションの推進、お客さまやパートナーとの共創を通じて、社会課題に最適なソリューションを提供していきます。
素材の力で感動を
三菱ケミカルグループは、「グリーン・スペシャリティ企業」として、社会課題の解決に貢献し、着実に事業を成長させていきます。お客様、株主・投資家の皆様、従業員をはじめ、すべてのステークホルダーの皆様の期待と信頼に応え、素材の力で世界に感動を届けてまいります。これからの三菱ケミカルグループにご期待ください。
2025年4月