三菱ケミカルグループ社長 筑本学 2026年年頭挨拶(要旨)
2026/01/05 その他
皆さん、あけましておめでとうございます。まず、年末年始を含め365日、安全・安定操業、高品質の維持に向けて努力を重ねてくださっている従業員の皆さんに、心より感謝申し上げます。
私を含む経営陣は、2024年4月からの3年間で、規律ある事業運営の3原則を徹底し、明確な改善を示すことを社内外に約束してきました。今年は、その3年目の節目となる重要な年です。
昨年はグローバルERPシステム統合プロジェクト「Mone-G」の推進、旧3社の基幹システム統合「Mone-M」の完遂など、システムや業務プロセスの変革を進めてきました。導入に携わった現場の皆さん、さまざまな課題に対してハイパーケアで迅速に対応いただいたご担当者の皆さんに、あらためて深く感謝申し上げます。
この1年9ヶ月の間、事業譲渡や撤退、拠点閉鎖など、厳しい決断を重ねてきました。いま変わらなければ三菱ケミカルは生き残れないという覚悟のもと、ネクストステージ支援プログラム(NSP)も行いました。社外への転進を決断された皆様には、これまでの長きにわたるご貢献に心より感謝申し上げます。
また、今後も社業に携わる皆さんには、安全・安定操業、高品質の維持はもとより、生産性や製品価値の向上など、どのような形で会社に貢献できるのか、あらためて自ら問うていただきたいと思います。
一方で、未来への投資も着実に進めてきました。負極材やOPLフィルム、合成石英、半導体精密洗浄、高機能エンジニアリングプラスチックなど、成長を牽引する事業への投資を決定し、持続的な収益基盤の構築に取り組んでいます。今年は、ドイツのポリエステルフィルム、福岡の乳化剤、香川の負極材、新菱福島・岩手の半導体精密洗浄の新設備、イタリア・CPCの増設設備本格稼働など、新たな設備が次々と立ち上がってきます。市場のニーズを的確に捉え、さらなる成長に向けて飛躍の一年としていきましょう。
今年の干支は「丙午(ひのえうま)」です。昔はネガティブな印象もありましたが、本来の意味は太陽の「陽」や「火」を意味する「丙(ひのえ)」と、躍動する「午(うま)」が重なることで、60年に一度のとても縁起の良い年とされています。挑戦、情熱、成長、飛躍といった意味を持つ「丙午」、まさに当社にとって、時宜を得た干支であると感じています。
私たちはいま「KAITEKI Vision 35」の実現に向け、グリーン・スペシャリティ企業への進化を進めています。一人ひとりが「自分事」としてオーナーシップと責任を持ち、部門や事業の垣根を越えて、国境を越えて仲間とつながり、「誠実、尊重、果敢、共創」というOur Wayを大切にしながら、いきいきと働ける会社にしていきましょう。
また、すべての企業活動の根幹には安全とコンプライアンスがあります。安全とコンプライアンスの遵守は、企業存立の基盤であることを決して忘れてはいけません。「思い込み」、「思考停止」、「希望的観測」、「想像力の欠如」という“四つの悪習”を排除し、「人命」、「人権」、「環境」、「ルール」の“四つのまもる”活動を大切に実践していきましょう。
皆さんが持つバトンを未来へつなぐため、すべての業務に対し、「家業」として真剣に取り組んでいきましょう。
本日お集まりの皆さんとご家族の一年の健康とご多幸を心より祈念し、私からの年頭のご挨拶といたします。今年も自らの心の火種に火をつけて、社業に邁進しましょう。