CSuOメッセージ

サステナビリティの課題を成長機会ととらえ、
事業を通じてサステナビリティの価値を社会に提供する
三菱ケミカルグループ株式会社
執行役員
チーフサステナビリティオフィサー
三田 紀之

2026年9月掲載
*本記事の内容、所属、役職等は取材当時のものです。

2026年9月掲載
*本記事の内容、所属、役職等は取材当時のものです。

サステナビリティ課題を成長機会に

サステナビリティを取り巻く外部環境は大きく変化しています。とりわけグリーントランスフォーメーション(GX)は、地球規模での環境負荷低減に加え、資源・エネルギーの安定的かつ自律的な確保の観点からも喫緊の課題です。お客さま、消費者、従業員、そして社会は、こうしたサステナビリティ課題に対する具体的な解決策を求めており、課題解決につながる価値を提供できるかどうかが、企業にとってリスクであると同時に成長機会であり、持続可能性を左右する重要な要素となっています。
こうした中、三菱ケミカルグループは、革新的なソリューションで、人、社会、そして地球の心地よさが続いていくKAITEKIの実現をリードすることをPurposeとして掲げています。このPurposeの下、①長期ビジョン、②明確な時間軸、③競争優位性の確立の3点を柱として、事業成長とサステナビリティの実現の両立を目指します。具体的な取り組みとして、当社グループは化学産業の一員として、エネルギー源の転換と効率化、リサイクルの推進などによる原料転換を進めています。さらに、製品の機能や価値を通じて、顧客および社会のサステナビリティ推進に貢献していきます。

それぞれの事業領域で貢献するサステナビリティの価値

2024年11月、私たちは、「KAITEKI Vision35」を策定しました。Purposeに立脚し、私たちの強みを活かして重要な社会課題の解決に取り組むべく、グリーン・ケミカルの安定供給基盤、環境配慮型モビリティ、データ処理と通信の高度化、食の品質保持、新しい治療に求められる技術や機器といった5つの注力事業領域を特定しています。
このうちグリーン・ケミカルの領域では、「化学産業のグリーン化をグローバルにリードする」ことを掲げ、燃料転換および原料転換を通じて製品のサステナビリティ価値を高めていきます。イノベーションを加速するとともに、茨城事業所でのケミカルリサイクルプラントの稼働に続き、技術的・経済的な実現可能性を踏まえながら、リサイクル・バイオマス・CCUの3ルートにわたり、グリーン・ケミカルの実装を進めていきます。また、他の事業領域においては、三菱ケミカルグループの素材が持つ機能(熱マネジメント性能、バリア性、リサイクル性、軽量化性、加工性、回収・リサイクルの仕組みと組み合わせた循環利用への貢献など)により、顧客のGHG排出量削減、資源効率性の向上、環境負荷の低減などの取り組みに貢献していきます。
そして私たちが社会に提供する価値を最大化するためには、製品やプロセスを含む私たちの活動を、サステナビリティの観点から客観的なデータとして把握し、これに基づき迅速に意思決定し、継続的に見直すとともに、対外的に発信することが重要です。このため、データの効率的な把握と、CSRDやSSBJ基準などの要請を踏まえたサステナビリティ情報開示への対応を進めていきます。また、カーボンフットプリントをはじめとするLCA(ライフサイクルアセスメント)の把握および活用基盤を充実させ、データマネジメントをより一層推進します。

幅広いステークホルダーと連携し、サステナビリティを実現させる

私たちが事業を通じてサステナビリティの価値を提供するにあたっては、当社グループだけでなく、幅広いステークホルダーと連携し、社会全体で取り組んでいくことが必要です。サプライチェーンの川上・川下を含む関係者と連携しながら、サステナブルな市場創造に向け、LCAなどのデータに基づく価値の可視化や外部経済の内部化など、政策形成や環境整備の取り組みを進めていきます。
KAITEKIは、2011年に掲げて以来、グローバルに従業員一人ひとりの考え方や行動指針として根付き、サステナビリティの実現に向けた強固な基盤となっています。全ての従業員と事業がサステナビリティ実現の担い手であるとの考えの下、経営陣と従業員が目標を共有し、事業戦略や日々のオペレーションの中でサステナビリティをさらに浸透させていきます。

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