The Composite Engineering Challenge 受賞者選出

2023年03月10日 事業関連

三菱ケミカルグループ1(以下「当社グループ」)はこのたび、2022年11月にアドバンストマテリアルズ本部傘下のビジネスインキュベーターであるGrowth Garageを通じて開始したコーポレートパートナーシッププログラム「The Composite Engineering Challenge」の受賞者を選定いたしましたので、お知らせいたします。
 
今回のパートナーシッププログラムは、最新の複合材料の可能性を最大限に引き出し、高度な生産技術でスケールアップすることを目的に提案を募集しました。炭素繊維複合材を用いて各種部材の軽量化を目指す世界中のスタートアップ、起業家、イノベーターなどから数多くの提案を受け、その中から「総合賞」「イノベーション賞」を選出しました。加えて、世界中のエンジニアに有益なコンテンツを提供するプラットフォームWevolverと共同で「コミュニティ賞」も併せて選出しました。
 
総合賞には、現在のビジネスや製品開発のステージに合わせて最大25,000ドル相当の支援パッケージを提供します。イノベーション賞は革新的な提案に対して10,000ドル相当の事業化に向けたサポートを提供します。これに加えて、どちらの受賞者にも、業界の専門家や、当社グループのコーポレートベンチャーキャピタルおよびグローバルな事業ネットワークにアクセスする機会を提供します。
また、Wevolverと共同で、投票によりコミュニティ賞に選ばれたアイデアは、Growth GarageおよびWevolverのウェブサイトにて受賞内容と特集記事を掲載します。
 
1.総合賞:Herone社(ドイツ)

Herone社は、リサイクルされた再生炭素繊維を使用した高性能な炭素繊維複合材を製造しています。自動化された織物予備成形と効率的なプレス成形を組み合わせることで、高性能かつサステナブルな部材を製造することが可能です。

2.イノベーション賞:Project Unlimited(オランダ・デルフト工科大学)

デルフト工科大学の研究チームは、モジュール化された構造により、ユーザーのニーズに的確に対応する義肢システムを構築しています。義肢を使用する個々人のニーズに合わせて、パーツを交換することが可能です。

3.コミュニティ賞:Carbo Screen社(ドイツ)

Carbo Screen社は、炭素繊維製造に関わる繊維素材および工程パラメータを監視し、微小な欠陥を検出するためのセンサーを開発しました。AIを活用して開発した独自のソフトウェアプラットフォームは、測定されたセンサーデータをプロセスのノウハウとリンクさせることで、より効率的な炭素繊維の製造に貢献します。


【ご参考】
・2022年12月2日付プレスリリース「The Composite Engineering Challengeの開始について
~炭素繊維複合材を用いた軽量化技術の発展に向けてスタートアップ企業を支援~」
https://www.mcgc.com/news_release/01422.html
・本パートナーシップ特設サイト「コンポジット・エンジニアリング・チャレンジ

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