競技用義足を着けて、風を切って走る!
パラアスリートによるランニング講習会「2022ブレードアスリートアカデミー」を開催しました

2022/11/15

三菱ケミカルグループ(以下「当社グループ」)は、パラ陸上男子走り幅跳び(義足T63)のアジア記録保持者である山本 篤 選手をはじめとする、パラアスリートによるランニング講習会「2022ブレードアスリートアカデミー」を開催しました。
 
当社グループはパラアスリートと連携し、義足ブレードに使用される炭素繊維を製造する三菱ケミカル㈱、その複合材料の成形加工を手掛ける㈱チャレンヂといったグループ全体で競技用義足を開発しており、山本選手の東京2020パラリンピックでのアジア記録樹立の際に着用されるなど、一定の成果を挙げています。
 
2回目の開催となる今回は、爽やかな秋晴れのもと、4歳のお子さんをはじめとして、年齢や経歴もさまざまな下肢切断者9名が参加し、パラアスリートによる2日間の指導を受けていただきました。普段の生活では、義足を使っている皆さんですが、最初は、初めて装着する競技用義足にかなり戸惑っていました。パラアスリートから、体幹の使い方、競技用義足の特性などを細かく指導してもらい、歩行から少しずつランニングへ、そしてバスケットボールの試合なども取り入れながら、徐々に競技用義足に慣れていきました。そして、プログラムの最後には、100mほどの距離を走りました。
 
参加者からは、「久しぶりに風を切って走って気持ちよかった」「授業でバスケットボールに参加できず悔しい思いをしたが、今日はできて本当に嬉しかった」「自分なりに運動はしていたが、パラアスリートから体系的に学ぶことで、体の使い方がよく理解できた」「今後も競技用義足を着けてスポーツをしてみたい」といった感想が寄せられました。
 
山本選手は、「私は競技用義足に出会い、人生が豊かになった。このアカデミーをきっかけに、いろいろなチャレンジをしてほしい」とお話しされました。
 
【実施要項】
日    程:2022年11月5日(土)~6日(日)
会    場:大阪府立障がい者交流促進センター ファインプラザ大阪
内    容:下肢切断者(9名)を対象とした、パラアスリートによるランニング講習会
         (義足ブレードの付け替え、歩行練習、ランニングに必要な基本動作、100m走など)
指導者:
 ・山本 篤 選手(所属:新日本住設株式会社)
  世界パラ陸上競技大会2019(走幅跳 T63)銅メダル、東京2020パラリンピック(走幅跳 T63)4位
 ・小須田 潤太 選手(所属:株式会社オープンハウス)
  東京2020パラリンピック(走幅跳 T63)7位
 ・前川 楓 選手(所属:新日本住設株式会社)
  世界パラ陸上競技大会2019(走幅跳 T63)4位、東京2020パラリンピック(走幅跳 T63)5位
 ・又吉 康十 選手(所属:ゼンリンDC)
  2020日本パラ陸上競技選手権大会 走幅跳(T64)優勝/アジア新記録樹立

当社グループは、今後も、より多くの方が健やかに過ごすことのできる社会構築をめざしていきます。


集合写真 ※パラアスリート・参加者の皆さんには、写真使用の許可をいただいています。


競技用義足装着の様子


歩行などのトレーニングを積み重ねていきます。


2日目にはバスケットボールにもチャレンジ


最後には、100mコースを走りました。

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