ポテンシャルが最大化できる環境
成長や挑戦の場
中期経営計画2029では当社が求める人材を定義しました。これを実現するために、従業員一人ひとりに対して、成長と挑戦の機会を提供しています。適切な権限委譲のもと、当社ならではの学びや挑戦を個々の経験として得られる環境を整えるとともに、尖った強みを持つ人材がその力を最大限に発揮し、キャリアアップや活躍に繋げられるようにしています。また、個々の強みを評価する土壌を整え、挑戦の機会を拡大することで、組織全体の底上げを図っていきます。
求める人材
オーナーシップをもつ人材 | 自らの仕事に誇りと責任を持つ |
尖った強みを持つ人材 | 高い専門性を持ち、チーム戦でも貢献できる |
誠実な挑戦をする人材 | KAITEKI実現に付加価値をもたらす挑戦をする |
「つなぐ」人材 | 組織を超えた多様な連携をリードできる |
人材育成の体系
従業員一人ひとりの成長を支援するための育成体系を整備しています。新卒やキャリア採用者に対して、社会人としての基本的なスキルに加え、円滑に業務を開始し、活躍の場を広げるための基礎づくりとして、社内知識の習得や交流の機会などを提供しています。また、新任管理職層から職位者まで、各マネジメント層が段階的にスキル・知識・マインドを身につけられるよう、マネジメントプログラムを通じて支援しています。これにより、目標達成に向けて組織やチームを率いて、メンバーが最大限の力を発揮できる環境づくりを推進しています。
人材育成体系図

自律的な学習支援
従業員が自らの目指すキャリアを実現できるよう、自律的な学習支援にも力を入れています。オンラインで利用可能な自主学習ツールを広く開放し、従業員がプラットフォームを通じて自由に学びたいコンテンツにアクセスできる環境を整備しました。さらに、推奨学習モデルの公開や人気の高いコンテンツの情報共有も行っています。
また、自律的な学びの場「MCGラーニングシティ(学びのまち)」を立ち上げました。ここでは、社員自らがナビゲーターとなって学びを発信し、従業員同士が自発的に学び合い、つながり合うことで、新たな気づきを得ながら共に成長できる機会を数多く提供しています。


社内公募
「会社と従業員が互いに選び、活かしあう」という考えのもと、社内公募制度の活用を推進しています。人材の補充が必要なポストは、社内ポータル上で毎月公開しており、各従業員は上司の了承を得ることなく自由に応募することが可能です。社内公募と会社主導による異動を組み合わせることで、従業員が希望するキャリアを自らの意思で実現できる機会を提供するとともに、戦略的かつ機動的な人材配置を実現しています。これにより、個人の志向や専門性を踏まえた成長機会の創出と、組織の最適化の両立を図っています。
多様な価値観の活用
組織の多様性を高め、多様な視点からの意見を活かせる環境づくり進めています。様々な考え方や特性を持つ人材が活躍することは、新たな価値の創造や職場の活性化につながると考えており、一人ひとりの違いを尊重する姿勢を大切にしています。
意思決定層のダイバーシティ
意思決定層における女性・外国籍・マルチキャリア人材の比率を、サステナビリティ指標であるMOS指標に組み入れ、意思決定層の多様化を推進しています。多様性を考慮した後継者計画やリーダー人材の育成を進めることで、意思決定層の多様性を高め、より多角的な視点からの意見を経営に活用していきます。
障がい者雇用促進
当社グループでは、障がい者の雇用促進に積極的に取り組んでおり、各拠点での雇用に加えて、特例子会社も設置しています。特例子会社では、グループ内の事務作業に加え、動画編集、データ処理、プログラミングなどのデジタル技術を用いた業務や、ネットワーク環境を活かした遠隔業務など、業務領域の拡大を進めています。これにより、障がいのある従業員のスキル向上を支援するとともに、グループ全体の生産性向上にも貢献しています。
オンラインを利用し、遠隔で受付業務を実施
風土の醸成
国連が定める3月8日の国際女性デーに合わせて、毎年イベントウィークを開催しています。2025年は「Accelerate Action(行動を加速させよう)」をテーマに、5日間にわたりイベントを実施しました。これまでのダイバーシティ推進の取り組みを振り返る動画の公開、CHROと従業員による対談、心理的安全性をテーマとした講演会、他社との女性交替勤務者交流会などを通じて、従業員が多様性の価値を理解し、互いの違いを尊重し合う文化の重要性について考える機会を提供しました。
こうした取り組みや、属性による管理を廃した制度環境などが評価され、D&Iに取り組む企業を認定する「D&I AWARD2024」おいて、最高位である「ベストワークプレイス」として認定されました。

リコチャレ
内閣府男女共同参画局が中心となって立ち上げた、女子中高生・女子学生を対象に理工系分野への興味・関心を高めることを目的とした取り組み「リコチャレ」に参画しています。女子学生の理系大学進学率が極端に低い現状は、主に理系大学出身者を採用対象としている当社にとって、DE&I推進の大きな障壁となっています。こうした課題の解決に向けて、社会的責任の観点だけでなく、当社自身の人材確保の観点からも本取り組みは重要であると考えています。その一環として、「リコチャレ応援団」にも加入し、女子学生向けの見学会を実施するなど、理工系分野への関心を高める活動を積極的に行っています。

男性の育児休暇
男性がより育児に積極的に参画できるよう、環境を整備しています。先輩パパの体験記のイントラネット掲載、「育休を考える日」に合わせたインタビュー企画や研修の実施、父親学級オンラインセミナーの開催など、様々な取り組みを行っています。これらの取り組みの結果、2024年度の男性の育児休職取得は82.2%となりました。
高い心理的安全性
従業員が安心して力を発揮し、成長していくための土台として、心理的安全性の高い職場環境の整備に取り組んでいます。ハラスメントの撲滅や風通しの良い職場作りを目的に、人権啓発研修の実施や、従業員意識調査結果を活用した職場ごとの対策など、心理的安全性を高める取り組みを推進しています。