素材分野

  • MMA
  • 石化
  • 炭素
  • 産業ガス

非枯渇資源を含めた原料の多様化を進めつつ、常に時代のニーズに合わせた体制で製品や技術を提供し、成長する市場を支えていきます

セグメントの区分けは2021年度実績に基づいて掲載しています

売上収益とコア営業利益のグラフ

ケミカルズ コア営業利益増減要因

産業ガス コア営業利益増減要因

その他差には、受払差・持分法投資損益差などの金額が含まれています。

ケミカルズセグメント

売上収益は1兆2,879億円(前期比3,968億円増加)となり、コア営業利益は1,022億円(前期比864億円増加)となりました。
MMAサブセグメントにおいては、需要が堅調に推移する中、MMAモノマー等の市況が上昇したことにより、売上収益は増加しました。
石化サブセグメントにおいては、原料価格の上昇等に伴い販売価格が上昇したことに加え、エチレンセンターの定期修理の影響が縮小したことや需要の回復により販売数量が増加したことにより、売上収益は増加しました。
炭素サブセグメントにおいては、需要の回復に伴い輸出コークスの販売価格が上昇したことにより、売上収益は増加しました。
当セグメントのコア営業利益は、石化製品における販売数量の増加と原料価格上昇に伴う在庫評価損益の改善に加え、MMAモノマーや輸出コークス等の市況が上昇したこと等により増加しました。

産業ガスセグメント

売上収益は9,501億円(前期比1,383億円増加)となり、コア営業利益は989億円(前期比138億円増加)となりました。
産業ガスにおいては、国内外の需要が総じて回復したことにより、売上収益及びコア営業利益はともに増加しました。

SWOT分析図
Focus
MMAリーディングカンパニーとしてサーキュラーエコノミーの実現をめざす

当社はMMAの主要3製法を世界で唯一有し、約30%の世界生産能力シェアを持つグローバルNo.1サプライヤーです。競争力の高いプラントを保有し、世界全域への最適な供給体制を構築していくため、2021年3月には米国ボーモント工場を閉鎖し、新たに米国にて「新エチレン法(アルファ法)」によるMMAモノマーのプラント建設の検討を進めています。また、当社はMMAの誘導品であるアクリル樹脂のリサイクルに向けた検討を行っています。2021年6月には日本国内でケミカルリサイクルの事業化に向けた実証試験を開始しました。廃車からのテールランプなどのアクリル樹脂の回収、そのケミカルリサイクルおよび再利用について、本田技研工業㈱とともにスキームの検討を進め、リサイクルシステムの実証試験についても共同で実施します。MMAおよびアクリル樹脂における世界No. 1シェアのメーカーとして、サーキュラーエコノミー実現に向けた取り組みを積極的にリードし、リーディングカンパニーとしての地位を確固たるものにしていきます。

アクリル樹脂のケミカルリサイクル

※ End of Life Vehicle

Pick Up!
産業ガス

アジア地域における半導体材料ガスの製造能力増強

ライフスタイルの変化、5G、IoTの普及によるデータ通信量の増加や自動車向け半導体需要の増加などを背景に、半導体デバイスの需要はますます増加しています。当社が製造するジボランガスは、ロジック(演算素子)、メモリ(記憶素子)から、ディスクリート(個別半導体)まで、幅広い半導体デバイスの製造ににおいて不可欠な材料であり、需要が急激に増加しています。
当社は、半導体メーカーの需要の伸びに対応すべく日本国内のみで製造していたジボランガスを、2018年以降、韓国、中国でも順次製造を開始し、その供給能力を増強してきました。今後も、特にアジア地域における需要の伸長が見込まれるため、さらなる投資を進めることでグローバルサプライチェーンの強化を進めていきます。

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