機能商品分野

  • ポリマーズ&コンパウンズ
  • フィルムズ&モールディングマテリアルズ
  • アドバンストソリューションズ

グループの幅広い製品・技術を協創させながら、差異化、高機能化を図り、それぞれの市場に対し多様なソリューションを提供していきます

セグメントの区分けは2021年度実績に基づいて掲載しています

売上収益とコア営業利益のグラフ

機能商品 コア営業利益増減要因

その他差には、受払差・持分法投資損益差などの金額が含まれています。

機能商品セグメント

売上収益は1兆1,363億円(前期比1,417億円増加)となり、コア営業利益は787億円(前期比190億円増加)となりました。
ポリマーズ&コンパウンズサブセグメントにおいては、自動車向け等の販売数量が増加したことに加え、ポリマーズの一部製品において市況が上昇したことにより、売上収益は増加しました。
フィルムズ&モールディングマテリアルズサブセグメントにおいては、需要の回復に伴いモールディングマテリアルズの自動車向け等を中心に販売数量が増加したことに加え、フィルムズのディスプレイ向け光学用途等が上期を中心に好調に推移したことにより、売上収益は増加しました。
アドバンストソリューションズサブセグメントにおいては、経済活動の回復に伴い販売数量が増加したこと等により、売上収益は増加しました。
当セグメントのコア営業利益は、原料価格上昇の影響を受けたものの、自動車向けを中心に総じて販売数量が増加したこと等により、増加しました。

SWOT分析の図
Focus
半導体関連事業の拡大デジタル社会基盤への貢献をめざして

三菱ケミカルグループは、半導体産業に新たな価値を提供できるよう、半導体事業に関連する製品やサービスについての強化を進めています。
2018年10月には、半導体メーカー向け精密洗浄やコーティングサービスなどで欧米におけるリーディングカンパニーの一つであったCleanpart Group GmbHを買収し、既存の日本・アジアに加え、半導体精密洗浄サービスをグローバルに提供する体制を構築しました。
2020年4月には、当社グループ内の半導体関連事業を集約するとともに、会社組織の枠にとらわれないグローバルな組織を立ち上げ、One Teamとして当社の半導体関連製品やサービスを包括し、世界中の顧客に対してワンストップで対応できる体制を整えています。また、2020年10月に買収したGelest Inc.が保有する半導体関連事業・技術とのシナジー創出も進めています。
当社は新経営方針「Forging the future 未来を拓く」において、半導体事業を注力事業の一つとして挙げており、今後も半導体関連事業の強化・拡大を図っていきます。

工程図

Pick Up!
ポリエステルフィルム

リーディングカンパニーとしての拡大戦略

当社は、日本、中国、インドネシア、米国、ドイツの5拠点でポリエステルフィルムを製造し、ディスプレイ向けを中心とした光学用途、電子部品・自動車・医療などの工業用途、食品等の包装材料用途向けなどに供給しています。2021年10月にはポリエステルフィルムの今後の堅調な需要拡大を鑑みて、高機能ポリエステルフィルムとしては世界最大規模となる27,000トン/年の製造ラインをドイツに新設することを決定しました。
新設する設備は、最新の省エネ設備を導入することなどにより、生産能力を拡大する一方で、工場全体としてのCO2排出量削減をめざします。また、顧客や消費者から回収した使用済みのポリエステルフィルムを原料として再利用することが可能な装置も導入することで、サーキュラーエコノミー実現に向けた取り組みを加速します。
今後も、各地域の需要に応じた積極的な事業展開を図るとともに、SDGsの達成やサーキュラーエコノミーの実現に貢献していきます。

ポリエステルフィルム生産設備増強(2015~2025年)

ポリエステルフィルム生産設備増強(2015~2025年)

Pick Up!
高機能エンジニアリングプラスチック

さまざまな医療ニーズに柔軟に対応した製品を展開

先進国での高齢化進展や新興国での急速な人口増加により、世界のメディカル市場は今後も大きく成長する長すると見込まれています。当社では成長するメディカル市場に注力しており、さまざまな医療ニーズに柔軟に対応した製品を展開しています。
例えば、世界17カ国に拠点を持つ高機能エンジニアリングプラスチック事業においては、世界中のインプラントメーカーに超高分子量ポリエチレン「チルレン」および「エクストルーレン」が人工関節用素材として長年採用されています。
当社グループ内で有する幅広い技術と経験を融合し、引き続き高機能エンジニアリングプラスチック事業の成長を図っていきます。

生体適合性の高機能エンジニアリングプラスチック

整形外科用インプラント市場

環境・社会課題解決に向けて

自動車への採用が進むバイオエンプラ「デュラビオ」

モビリティ、光学、農業、食品包装の各分野におけるバイオプラスチックニーズに対し、当社では植物由来原料を用いたバイオエンプラ、非枯渇資源の利用かつ生分解性を有するバイオポリエステル、生分解性かつ高バリア性を活かしたポリビニルアルコールなどのサーキュラーエコノミー実現に向けたさまざまなソリューションを提案しています。
バイオエンプラの「デュラビオ」は自動車の内装材として求め られる耐衝撃性や耐薬品性といった物性に加え、植物由来原料である点が評価され、トヨタ自動車MIRAIなど、さまざまな自動車部材への採用が進んでいます。当社はデュラビオの用途展開を通じて、環境にやさしいクルマづくりに貢献していきます。

トヨタ自動車 新型「MIRAI」

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